WORKSリノベーション施工事例
一人暮らしの母親と同居するために実家を暮らしやすくリノベーション TY様
断熱をしっかりして、冬暖かく夏涼しい家に
物件情報
- 構造種別
- 木造二階建て
- 築年数
- 約40年
- 対象面積
- 約35坪
ご相談内容
奥様のお母様は、約30年一人暮らしをしていました。
高齢になり、身体的にも精神的にも不安を訴えるようになったので、これを機にリノベーションをして同居したいとのご相談でした。
ご実家は築約40年で、冬寒くて夏暑く、耐震性能にも不安があるということでした。
解体してみると、外壁にはグラスウールの断熱材100㎜が入っているだけで、それも湿気を帯びて薄くなっていたり、隙間が空いているという状態でした。
間取りについても、古くからあるタイプの、二間続きの和室や、それを囲む廊下が多く、プライベートスペースが確保できていないので、なんとかして欲しいとのことでした。
ご要望
- 断熱をしっかりして、冬暖かく夏涼しい家にしてもらいたい
- 間取りの使い勝手が悪いので、住みやすい間取りにしてもらいたい
- フラットで温熱的にもバリアフリーにして欲しい
- 限られた広さのなかで、家族がそれぞれ安らげるスペースをつくって欲しい
- 地震に強く安心して住むことができる家にしてもらいたい
- 3台分の駐車スペースを確保したい
- 次の代まで、メンテナンスコストが掛からないようにしたい
設計のポイント
暑い、寒い、耐震性、間取りの不便性、快適に過ごせる居住スペースが少ないなど、今の家のお悩みをじっくりとお聞きしました。
その後、現場調査を経て、安心して快適に住むことができるような性能向上リノベーションのご提案をさせて頂きました。
まず、1階の構造躯体以外をスケルトン状態にして、土台や柱など傷んだものを交換し、耐震パネルで耐震性能を高め、制振ダンパーを併用して地震の揺れを逃がし、揺れても元に戻るようにしました。
その上で、高性能の断熱材で断熱性能と気密性能を高め、新築と同等以上の快適な住み心地になるように仕上げました。
すべてを新しくすると、高齢のお母様が戸惑うので、階段やトイレ設備はそのまま使用し、和室にあった床柱などはお母様の部屋へ移設して使用しました。
プランニングのポイント
- 普段、ご家族の癒しのスペースとなる1階を中心に間取りを大幅に見直す
- 駐車スペースを確保するために思い切って、門や車庫、庭を取り払う
- 発泡ポリスチレンフォームの断熱材と、EPSの付加断熱で断熱性能を向上させる
- 断熱性能を高めた上で、なるべく建具を少なくして家中空気が流れるようにする
- 制振ダンパーを設置し、揺れても元に戻る、耐震と制震を組み合わせる
- サッシはすべてLow-Eペアガラスの樹脂サッシに交換して結露対策と断熱対策をする
- 外壁は漆喰塗りで、美しく、なおかつメンテナンスに手間が掛からないようにする
新しい間取りのポイント
- LDKと廊下を一体にして、LDKを暖めると家全体が暖まるようにする
- エアコン1台を稼働させることで、家全体の温度差をなくし、ヒートショックを予防する
- キッチンは対面型とし、家族のコミュニケーションを図る
- 母親の部屋から、トイレ・洗面まで手すりを設けて安全に移動できるようにする
- キッチン⇔洗面・トイレの通路にパントリーを設けて収納を充実させる
- 赤松無垢の床材を使用し、暖かさ、涼しさ、足触りを良くする
- 制振ダンパーを併用することで、全体的に広々とした空間を確保する
お客様より
ずっと一人暮らしをしていた母が心配でしたが、ようやく同居することができて安心です。
隙間だらけで寒くて使い勝手が悪かった家が、暖かくて使いやすく、安心して住むことができる家に生まれ変わり、とても満足しています。
使えるものはそのまま使ったり、床柱を母の部屋に移設して頂いたりして、昔の面影を残して頂きました。
既存の家を調べて頂いたところ、地震でいつ倒壊するかわからないような耐震性能で驚きましたが、制震ダンパーと耐震パネルで、耐震等級3相当まで引き上げてもらい、安心です。
断熱性能が良い家で、間仕切りが少ないので、ペットのポメラニアンが喜んで走り回っています。
施工中も、細かい変更や要望に応えて頂いたので、思い通りに仕上り、感謝しています。
担当者より
奥様のご両親が建てた家を大切に引き継ぎ、次の世代へ渡すため、安心して長く暮らすことができる家づくりを目指しました。
断熱性・耐震性ともに、国の基準の二倍以上の性能に引き上げました。
施主様に喜んで頂くことができて、担当者として感謝しています。
これからもお付き合い、よろしくお願いします。