

杉材が人体に与える影響は、総じて心身の健康を促進するポジティブなものが多く、
特に成分に含まれる「セドロール」の芳香による鎮静作用は、自律神経を整えて心拍数や血圧を安定させる高いリラックス効果や安眠をもたらします。
機能面では、多孔質な細胞構造が天然のフィルターとして働き、室内の有害物質を吸着しながら湿度を一定に保つことで、呼吸器系の保護やカビ・ダニの抑制に貢献します。
また、他の木材に比べて材質が柔らかいため、床材として使用した際には足腰への衝撃を吸収し、身体的な疲労を軽減するほか、高い断熱性によって足元の冷えを防ぐ効果もあります。
「杉材の家だと花粉症が悪化するのでは?」と心配されることがありますが、基本的には逆です。
なお、花粉症の原因となるのは飛散する花粉そのものであり、加工された木材が症状を悪化させることはなく、むしろ室内環境の安定によって症状が和らぐことも期待できるため、杉は日本の気候風土において人間が健康的に暮らすための優れた適性を持った素材と言えます。
ごく稀に、杉特有の成分に敏感な方が「揮発性有機化合物」として反応し、喉の違和感などを覚えるケース(化学物質過敏症の初期など)があります。もし心配な場合は、事前に端材などで香りを確認してから採用を決めましょう。