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2026.06.09[ 中道 翔太 ]
新築じゃなくてよくないですか?|実家・祖父母の家を性能向上リノベーションするという最強の選択

新築じゃなくてよくないですか?|祖父母の家・実家を活かすという最強の選択肢


第1章 新築が当たり前という時代は終わった

家づくりを考え始めると、多くの人がまずこう考えます。

「土地を探そう」

「住宅会社を探そう」

「どこのハウスメーカーがいいかな」

でも僕は8年以上家づくりに関わってきて、最近よく思うことがあります。

それは、

新築が本当に正解なのだろうか?

ということです。

もちろん新築は魅力的です。

誰も住んだことがない。

最新設備。

きれいな外観。

新しい生活。

夢があります。

僕も否定するつもりはありません。

ただ現実を見ると、

家づくりを取り巻く環境はここ数年で大きく変わりました。

まず土地価格。

都市部はもちろん地方でも上がっています。

さらに建築費。

木材だけではありません。

断熱材。

設備機器。

給湯器。

電線。

職人さんの人件費。

ほぼすべてが値上がりしています。

住宅業界にいる人なら誰でも知っていますが、

5年前と比べると同じ家を建てるだけでも数百万円単位で高くなっています。

そこに追い打ちをかけるように住宅ローン金利も上昇傾向です。

つまり、

昔より圧倒的に家が買いにくい時代になった。

これが現実です。

それなのに給料はどうでしょう。

もちろん上がっている会社もあります。

しかし物価上昇のスピードほど上がっていない人がほとんどです。

だから最近の家づくりは、

家を建てた瞬間がゴールになっているケースが多い。

住宅ローンは35年。

毎月の返済に追われる。

旅行を我慢する。

子どもの習い事を我慢する。

趣味を我慢する。

老後資金も不安。

それって本当に豊かな暮らしでしょうか。

僕は違うと思っています。


第2章 家は建てるものではなく活かすもの

少し視点を変えてみましょう。

あなたの周りに、

空いている家はありませんか?

祖父母の家。

実家。

親が将来住まなくなる家。

地方では珍しくありません。

むしろ増えています。

日本中で空き家問題が深刻化している理由もそこにあります。

でも不思議なことに、

多くの人はその家を選択肢から外します。

「古いから」

「寒そうだから」

「見た目がダサいから」

確かにそのまま住むのは難しいかもしれません。

しかし、

性能向上リノベーションという選択肢があります。

断熱性能を上げる。

耐震性能を上げる。

設備を新しくする。

間取りを変える。

今の暮らしに合わせる。

そうすると、

古い家がまるで別物になります。

しかも土地代は不要です。

これが大きい。

住宅購入費用の大部分を占めるのは土地です。

地方でも1000万円。

都市部なら2000万円〜3000万円以上。

その費用がなくなるだけで人生は大きく変わります。

例えば、

土地2000万円

建物3500万円

合計5500万円

だった計画が、

リノベーション2000万円〜3000万円になることもあります。

差額は数千万円。

この差はとてつもなく大きい。

毎月のローン返済。

教育資金。

旅行。

投資。

老後資金。

人生の選択肢そのものが増えます。


第3章 実は立地も強い

さらに見落とされがちなポイントがあります。

それは立地です。

祖父母の家や実家は、

意外と好立地なケースが多い。

なぜなら昔は今ほど土地価格が高くなかったからです。

駅近。

学校近く。

病院近く。

スーパー近く。

今同じ場所で土地を買おうと思うと、

とても手が出ない価格になっていることもあります。

実際に土地探しをしている人はわかると思います。

条件の良い土地は本当に高い。

そして高い土地ほど競争も激しい。

だから結果的に、

郊外の不便な場所に新築するケースも少なくありません。

でも祖父母の家ならどうでしょう。

すでにそこに土地があります。

しかも地域とのつながりもあります。

近所付き合いもあります。

子育てのサポートも受けやすい。

これは数字では表せない大きな価値です。

家づくりは建物だけではありません。

暮らしそのものです。

だからこそ、

立地とコミュニティまで含めて考えるべきだと思います。

第4章 性能向上リノベーションは「妥協」ではない

性能向上リノベーションという話をすると、

「結局は中古でしょ?」

「新築が買えない人の選択肢じゃないの?」

という声を聞くことがあります。

でも僕は現場監督として数多くの住宅を見てきましたが、その考え方は少し違うと思っています。

むしろ最近は、

新築よりも賢い選択をしている人が増えている。

そんな印象があります。

昔のリフォームは、

古くなった設備を交換する。

壁紙を貼り替える。

外壁を塗り替える。

そんな工事が中心でした。

しかし今の性能向上リノベーションは違います。

断熱性能を高める。

耐震性能を向上させる。

窓を高性能化する。

換気計画を見直す。

間取りを現代の暮らしに合わせる。

つまり、

見た目だけではなく住宅性能そのものを向上させる工事です。

実際に工事後の住宅を見ると、

外観だけでは新築との違いが分からないケースも少なくありません。

むしろ昔の家だからこそ、

今では手に入りにくい広い敷地や大きな庭が残っていることもあります。

家づくりは見栄を張るためのものではありません。

家族が快適に暮らすためのものです。

その視点で考えると、

性能向上リノベーションは十分魅力的な選択肢になると思います。

第5章 住宅ローンが人生を縛る時代

家づくりで最も怖いのは何でしょうか。

僕は住宅ローンだと思っています。

もちろんローン自体が悪いわけではありません。

問題なのは、

背伸びした住宅ローンです。

最近は建築費高騰の影響で、

5000万円以上の借入も珍しくありません。

地域によっては6000万円や7000万円というケースもあります。

若いうちは払えるかもしれません。

でも人生は長い。

子どもの教育費。

車の買い替え。

親の介護。

自分自身の健康問題。

何が起きるか分かりません。

だから僕は家づくりを考えるとき、

「いくら借りられるか」

ではなく、

「いくらなら余裕を持って暮らせるか」

を考えてほしいと思っています。

月々の返済が少なければ、

家族旅行に行ける。

子どもに体験を与えられる。

投資に回せる。

老後資金を準備できる。

人生の自由度が高くなる。

本当の豊かさとは、

豪華な家ではなく、

選択肢を持てることなのかもしれません。

第6章 家の価値観はこれから変わっていく

日本では長い間、

家は新築が正義でした。

新しい家を建てる。

それが成功の象徴だった時代もあります。

でもこれからの時代は違うと思います。

人口は減少していく。

空き家は増える。

物価は上がる。

職人は減る。

新築住宅の価格も上がる。

そんな未来が見えています。

その中で、

既存住宅を活かすという考え方はますます重要になるでしょう。

実際に海外では、

古い住宅を大切に使い続ける文化が根付いています。

日本も少しずつ変わり始めています。

築年数だけで価値を判断するのではなく、

性能や立地を重視する考え方です。

今後は、

「新築か中古か」

ではなく、

「どんな暮らしを実現したいのか」

が重要になっていくはずです。

第7章 現場人として伝えたいこと

僕は住宅営業ではありません。

現場人として長年家づくりに関わってきました。

だからこそ思います。

家づくりは人生づくりです。

家を建てることが目的になってはいけない。

家族が幸せに暮らすことが目的です。

もし祖父母の家がある。

もし実家を活用できる。

もし立地が良い。

そんな条件があるなら、

一度立ち止まって考えてみてほしい。

本当に土地から新築する必要があるのか。

本当に数千万円多く払う価値があるのか。

もちろん新築が正解の人もいます。

しかし、

性能向上リノベーションという選択肢を知らないまま家づくりを進めるのはもったいない。

これから家づくりを考える人に伝えたいことは一つです。

家を建てることではなく、

豊かに暮らすことをゴールにしてください。

その結果が新築なら素晴らしい。

その結果が性能向上リノベーションなら、それもまた素晴らしい。

大切なのは周りと比べることではなく、

自分たち家族にとって最適な選択をすることです。

物価高の時代だからこそ。

住宅価格が高騰する時代だからこそ。

今までの常識を一度疑ってみる。

それが、これからの家づくりに必要な視点なのではないでしょうか。

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