

味噌づくりは、大豆を煮て、潰して、麹と塩を混ぜ合わせるという、とてもシンプルな工程です。
でも、そのひと手間ひと手間があるからこそ、「今回の味噌はどんな味になるかな」と楽しみに待つ時間が生まれます。
手をかけたものには、不思議と愛着が湧きます。
少し手間をかけながら育てる暮らしには、味わえない温もりがあります。
発酵は、人の力だけでは完成しません。
気温や湿度、その年の環境によって味わいも少しずつ変わります。
便利なものがあふれる時代だからこそ、時間をかけて育てるものの価値は、ますます大きくなっているように感じます。
自然の力を受け入れながら、ゆっくり育っていく。
そんな味噌づくりは、「自然とともに暮らす」ことを改めて教えてくれます。
住まいもまた、無垢の木が色艶を増し、漆喰が少しずつ表情を変えながら、家族の歴史を刻んでいきます。
変化を楽しみ、育てることが、豊かな暮らしにつながっていきますように。