姫路の工務店「アイスタイル」姫路の工務店「アイスタイル」

2026.09.15[ 中道 翔太 ]
リノベーションで絶対にやるべき5つ|中古住宅の優先順位

リノベするなら絶対にした方がいい5つ|後悔しないための優先順位

中古住宅を買ってリノベーションする。

新築よりも土地や建物の選択肢が広がり、自分たちの暮らしに合わせて家をつくり直せる。

しかも、上手に物件を選べば、新築よりもコストを抑えながら「自分たちにとって本当に必要な性能」を手に入れることもできます。

私はこれからの家づくりでは、

「良質な中古住宅を購入して、性能向上リノベーションする」

という選択肢が、ますます重要になってくると考えています。

ただし、リノベーションには一つ大きな落とし穴があります。

それは、

「見た目にお金をかけすぎて、本当に必要なところにお金が残らない」

ことです。

キッチンを新しくする。

おしゃれなクロスにする。

無垢の床にする。

造作家具をつくる。

もちろん、これらも大切です。

でも、家の本質はそこだけではありません。

リノベーションで本当に大切なのは、

「これから何十年も安心して暮らせる家にすること」

です。

そこで今回は、私がリノベーションをするなら絶対に検討したいものを5つに整理しました。

さらに、

「限られた予算なら、どこからやるべきなのか?」

という優先順位まで考えてみます。


結論|リノベするなら、この5つを優先する

私なら、基本的には次の順番で考えます。

1位 耐震補強

2位 断熱改修

3位 窓の性能向上

4位 下地補強

5位 将来を見据えた間取り・バリアフリー

ただし、これは「すべての住宅で絶対にこの順番」という意味ではありません。

例えば、耐震性に大きな問題がある家なら、まず耐震。

一方で、構造的な問題が比較的小さく、断熱性能が極端に低い家なら、断熱改修の重要度がさらに高くなります。

つまり、

家の状態を確認してから優先順位を決める。

これが大前提です。

そのうえで、5つを詳しく見ていきます。


1位|耐震補強

リノベーションで最初に考えたいのが、

耐震性能です。

どれだけおしゃれな家にしても、地震に弱ければ安心して暮らせません。

特に中古住宅の場合、

  • 建築された年代

  • 構造

  • 基礎

  • 接合部

  • 壁の配置

  • 劣化状況

  • 過去の増改築

などによって、耐震性能は大きく変わります。

だから、

「築年数が古いからダメ」

「築年数が新しいから安心」

と単純に判断するのではなく、建物そのものを確認する必要があります。

そして、耐震補強は後からやろうとすると大変です。

壁や床を壊すタイミングであれば、

「どうせ壊すなら、今やっておく」

という考え方ができます。

リノベーションでは、内装をきれいにするために壁や床を撤去することがあります。

そのタイミングで構造部分を確認し、必要な補強を行う。

これが非常に重要です。


2位|断熱改修

耐震と並んで、絶対に検討したいのが断熱です。

なぜなら、断熱性能は毎日の暮らしに直結するからです。

夏暑い。

冬寒い。

エアコンをつけてもなかなか快適にならない。

部屋によって温度差が大きい。

こうした住宅は、設備を新しくするだけでは根本的な解決にならないことがあります。

そこで、

家そのものの断熱性能を上げる。

これが重要になります。

断熱改修では、住宅の状態や施工条件に応じて、

セルロースファイバー施工

や

ウレタン施工

などを検討します。

重要なのは「どの断熱材が一番」という単純な話ではありません。

住宅の構造、施工スペース、気密、防湿、既存部分との取り合いなどを考え、

その住宅に適した断熱改修を行うこと。

ここがポイントです。

そして、断熱改修は単純に「断熱材を入れれば終わり」ではありません。

隙間なく施工できているか。

気密・防湿はどうするのか。

既存住宅との取り合いは問題ないか。

結露のリスクはないか。

ここまで考える必要があります。


3位|窓

断熱改修とセットで考えたいのが、

窓です。

実は住宅の快適性を考えると、窓は非常に重要な場所です。

壁だけを断熱しても、窓の性能が低ければ、そこから熱が出入りします。

だから私は、

「断熱をするなら窓も考える」

という考え方をおすすめします。

代表的な方法が、

内窓

既存の窓の内側に、もう一つ窓を設置する方法です。

比較的工事がしやすく、既存住宅の断熱性能を改善する方法として検討しやすい。

もう一つが、

カバー工法

既存の窓枠を利用しながら、新しいサッシに交換する方法です。

既存住宅の状況によっては、窓そのものの性能を大きく改善できます。

ただし、

「すべての窓を高性能なものにすればいい」

というわけではありません。

方角、部屋の用途、既存サッシの状態、予算などを考えながら、どこから手を入れるのかを考えることが大切です。


4位|下地補強

意外と見落とされるのが、

下地補強です。

リノベーションをすると、壁や床をきれいに仕上げることばかり考えてしまいます。

しかし、これから長く住むなら、

「その壁や床に何を取り付けるのか」

まで考えておくべきです。

例えば、

  • 手すり

  • 壁掛けテレビ

  • 棚

  • 吊戸棚

  • エアコン

  • 家具

  • 将来必要になる設備

など。

特に重要なのが、

老後の手すり設置を想定した下地です。

今は必要なくても、10年後、20年後には必要になるかもしれません。

そのとき、

「ここに手すりを付けたい」

と思っても、下地がなければ簡単には取り付けられません。

また、近年は自然災害への備えも重要になっています。

家具の転倒対策なども含め、

「あとから何かを固定できる家」

にしておくことは、住宅の使いやすさだけでなく、防災という観点からも意味があります。

床についても同じです。

重い家具を置く場所や、将来的に間取り変更する可能性がある場所などを考えて、必要な補強をしておく。

目立たない部分ですが、

リノベーションでしかできないこと

の一つです。


5位|平屋暮らしを意識した間取り+バリアフリー

そして最後が、

「将来どう暮らすのか?」

を考えた間取りです。

私は、リノベーションをするなら、

「今の暮らし」だけではなく「10年後、20年後の暮らし」まで考える

ことが非常に重要だと思っています。

例えば、

今は2階の寝室でも問題ない。

階段の上り下りも苦にならない。

お風呂にも普通に入れる。

でも、20年後はどうでしょうか。

年齢を重ねると、階段が負担になる可能性があります。

そこで考えたいのが、

平屋暮らしができる間取りです。

完全な平屋にする必要はありません。

例えば、

  • 1階に寝室をつくれる

  • 1階だけで生活が完結する

  • トイレが寝室から近い

  • 洗面・浴室への動線が短い

  • 廊下をできるだけ減らす

  • 階段を使わなくても生活できる

こうした間取りにしておけば、将来的な暮らし方の選択肢が増えます。


「介護」を想定しておく

さらに大切なのが、

介護される側になったときのことまで考えること。

これは決してネガティブな話ではありません。

むしろ、

「最後まで自分の家で暮らせる可能性を高める」

という意味で重要です。

例えば、

寝室からトイレまでの距離。

トイレや浴室の広さ。

廊下の幅。

扉の開き方。

段差。

手すりを設置できる下地。

車椅子になった場合の動線。

こうしたことを最初から考えておけば、将来的な改修費用を抑えられる可能性があります。


実は「バリアフリー」は5位ではない

ここで一つ補足があります。

私は今回、ランキングとして5位にまとめましたが、

バリアフリーは本来、1〜5位すべてに関係する考え方です。

例えば、

耐震補強をする。

↓

断熱改修をする。

↓

窓を交換する。

↓

壁や床の下地を補強する。

↓

将来の間取りを考える。

これらすべてに、

「将来、身体が不自由になったときにも使いやすいか?」

という視点を入れる。

これが本当の意味での「老後を考えたリノベーション」です。


予算が限られているなら、何を優先する?

ここが一番重要です。

リノベーションは、予算をかけようと思えばいくらでもかけられます。

だからこそ、

優先順位を決めることが大切です。

私なら、基本的にはこう考えます。

最優先

耐震・構造

↓

次に

断熱・窓

↓

その次

下地・防災・将来対応

↓

そして

間取り・バリアフリー

↓

最後に

キッチン・お風呂・内装などの見た目

もちろん、水回りが限界まで劣化している場合などは順番が変わります。

大切なのは、

「見た目よりも、家の基本性能を優先する」

という考え方です。


私なら「壊してから考える」ことを避ける

中古住宅リノベーションで怖いのは、

工事を始めてから問題が見つかること。

壁を壊したら腐朽していた。

床をめくったら構造部分に問題があった。

雨漏りの跡が見つかった。

シロアリ被害があった。

想定していたよりも耐震補強が必要だった。

こうなると、予算も計画も大きく変わります。

だからこそ、

「安い中古住宅を買えばいい」

ではありません。

購入前に、

  • 構造躯体

  • 基礎

  • 雨漏り

  • シロアリ

  • 屋根

  • 外壁

  • 修繕履歴

  • 間取り

  • 敷地

  • 周辺環境

などを確認する。

そのうえで、

「この家はリノベーションして長く住めるのか?」

を判断することが重要です。


リノベーションは「新品にする工事」ではない

リノベーションというと、

「古い家を新築みたいにする」

というイメージを持つ人も多いと思います。

でも、本当に価値のあるリノベーションは少し違います。

古いものを全部壊して新品にするのではなく、

使えるものは活かしながら、家の弱点を改善する。

そして、

「これから何十年も暮らせる住宅」に再生する。

これが性能向上リノベーションの大きな魅力です。


見た目はあとから変えられる

キッチンは交換できます。

クロスも張り替えられます。

照明も変えられます。

家具も買い替えられます。

でも、

耐震性能や断熱性能、下地などは、完成してから変更しようとすると大変です。

だからこそ、

「何にお金を使うか」

が重要になります。


まとめ|リノベーションは「未来の自分」のためにする

リノベーションで絶対に検討したい5つ。

改めてまとめます。

1.耐震補強

地震から家族を守るための基本。

2.断熱改修

夏・冬の快適性と省エネ性を高める。

3.窓

内窓やカバー工法などで、住宅の弱点になりやすい開口部を改善する。

4.下地補強

手すり、家具、棚、テレビなど、将来の使い方まで考えておく。

5.平屋暮らしを意識した間取り・バリアフリー

階段に頼らず、将来も暮らし続けられる家をつくる。

そして、私が一番伝えたいのは、

「今の自分だけを見てリノベーションしない」

ということです。

今は元気でも、10年後はどうなるかわかりません。

20年後、30年後には、さらに生活スタイルが変わっているかもしれません。

だから、

「今の家族にとって快適な家」

だけではなく、

「未来の自分たちが困らない家」

を考えておく。

これからの中古住宅リノベーションでは、この考え方がますます重要になってくると思います。

そして何より、

おしゃれな家より、安心して長く暮らせる家。

私は、これが本当に価値のあるリノベーションだと考えています。

ブログ 一覧へ