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2026.09.22[ 中道 翔太 ]
家づくり・リノベで絶対にケチるな!プロが教える「お金をかけるべき」5つ

家づくり・リノベで絶対にケチらない方がいいモノ5選

家づくりには、たくさんのお金がかかります。

土地。

建物。

外構。

キッチン。

お風呂。

トイレ。

照明。

家具。

カーテン。

エアコン。

挙げればキリがありません。

そして、予算には必ず限りがあります。

だから、家づくりでは「全部いいものにする」という考え方は、現実的には難しい。

大切なのは、

「お金をかける場所を間違えないこと」

です。

私は、家づくりやリノベーションで一番怖いのは、

「高いものを買うこと」

ではなく、

「後から簡単に交換できないものをケチること」

だと思っています。

家具なら買い替えられます。

ソファも買い替えられます。

照明も交換できます。

クロスも張り替えられます。

キッチンだって、何十年後かには交換できます。

しかし、

「断熱」

「窓」

「耐震」

「防水」

「構造」

といったものは、完成してからやり直そうとすると、とんでもない費用がかかることがあります。

だから今回は、家づくり・リノベーションで絶対にケチらない方がいいものを5つ紹介します。

1.断熱性能

まず、絶対にケチってほしくないのが、

断熱性能です。

これは「冬に暖かい家をつくる」というだけの話ではありません。

夏にも関係します。

家の快適性。

冷暖房費。

結露。

室温の安定。

そして、家そのものの暮らしやすさ。

こうしたものに大きく関係してきます。

新築なら、家を建てる段階で断熱性能をしっかり考える。

リノベーションなら、古い断熱材をそのままにして表面だけきれいにするのではなく、

「この家をどういう性能まで持っていくのか」

を最初に考える。

ここが重要です。

例えば、古い住宅でよくあるのが、

「内装は新築みたいにきれいなのに、冬になるとものすごく寒い」

という家です。

壁紙を新しくする。

床を新しくする。

キッチンを新しくする。

お風呂を新しくする。

これだけでも見た目は大きく変わります。

しかし、家そのものの断熱性能が変わっていなければ、

「見た目は新築、中身は昔の家」

という状態になってしまいます。

これは非常にもったいない。

リノベーションなら、場合によっては外壁を一度撤去して、断熱材を入れ直したり、外張り断熱を採用したりする方法もあります。

もちろん、すべての住宅で同じ工法が正解というわけではありません。

建物の構造や状態、予算によって最適な方法は変わります。

ただ、

「断熱は見えないから安いものでいい」

という考え方だけはおすすめしません。

見えないところだからこそ、お金をかける価値があります。

家は毎日暮らす場所です。

毎年、夏と冬がやってきます。

だからこそ、10年、20年、30年という長い期間で考えると、断熱性能にかけたお金の意味は大きくなります。

2.窓

断熱とセットで考えてほしいのが、

窓です。

私は家づくりで、

「窓を単なるデザインとして考えないでほしい」

と思っています。

窓は、家の中と外をつなぐ場所です。

光を入れる。

風を入れる。

景色を楽しむ。

もちろん、これも窓の大切な役割です。

しかし同時に、

熱が出入りする場所

でもあります。

冬に窓の近くに行くと寒い。

夏になると窓際が猛烈に暑い。

冬に窓が結露する。

こうした経験をしたことがある人も多いと思います。

そこで、家づくりでは窓の性能を軽視しないことが重要です。

「とにかく窓を大きくする」

という考え方も、一度立ち止まった方がいい。

大きな窓にはメリットがあります。

明るい。

開放感がある。

庭とのつながりができる。

しかし、その分だけ日射や熱の影響も受けます。

だから重要なのは、

「どこに、どんな窓を、どれくらい設けるのか」

です。

そしてリノベーションの場合は、窓の交換や内窓などを検討するだけでも、住み心地が大きく変わることがあります。

古い住宅の場合、

「壁の断熱だけを考えて、窓は昔のまま」

というケースがあります。

これは非常にもったいない。

せっかく家の断熱性能を高めるなら、窓もセットで考えたい。

窓は毎日触るものだからこそ、性能だけでなく操作性も大切です。

引き違い窓だけではなく、用途によって開き方を考える。

掃除のしやすさを考える。

防犯を考える。

日射を考える。

庇や軒との関係を考える。

「窓を選ぶ」というより、

「窓と家全体を一緒に設計する」

という考え方が大切です。

3.耐震性能

3つ目は、

耐震性能です。

ここは絶対に削ってはいけないと思っています。

なぜなら、

地震は「いつ来るか」を選べないからです。

キッチンが多少古くても生活できます。

床の色が気に入らなくても生活できます。

壁紙が少し汚れていても生活できます。

でも、地震に対して家の安全性が不足していることは、話が違います。

特にリノベーションでは注意が必要です。

築年数が古い住宅の場合、

「内装を全部新しくする」

ことより先に、

「この家は地震に対してどうなのか」

を確認する必要があります。

基礎はどうなのか。

柱や梁はどうなのか。

壁量は足りているのか。

接合部はどうなのか。

劣化している部分はないか。

過去の増改築によって構造的に問題が生じていないか。

こうしたことを確認した上で、必要な補強を検討します。

リノベーションでは、見た目を変えることばかりに目が行きがちです。

しかし、

「壁を抜いてLDKを広くしたい」

という希望があったとしても、その壁が構造上重要な壁なら、単純に撤去できるとは限りません。

だからこそ、

「デザインより先に構造を見る」

ことが大切です。

私は、古い家をリノベーションするなら、

「何を新しくするか」

だけではなく、

「何を残し、何を補強するか」

を考えることが重要だと思っています。

4.屋根・外壁・防水

4つ目は、

屋根・外壁・防水です。

ここも、非常にお金をかける価値があります。

なぜなら、住宅にとって一番怖いものの一つが、

「水」

だからです。

雨漏り。

外壁からの浸水。

屋根からの浸水。

バルコニーからの漏水。

こうした水の侵入を放置すると、建物内部の木材を傷める可能性があります。

そして怖いのが、

水は見えないところで進行することがある

ということです。

表面上は何ともない。

壁紙もきれい。

床もきれい。

でも、壁の中では劣化が進んでいる。

そんなケースもあります。

だから、リノベーションをするなら、

「キッチンを交換して終わり」

ではなく、

「建物を雨から守れる状態なのか」

を確認することが重要です。

屋根がまだ使えるのか。

葺き替えが必要なのか。

カバー工法が可能なのか。

外壁の状態はどうなのか。

防水層は大丈夫なのか。

雨仕舞いは適切なのか。

こうした部分を確認します。

外壁の色を何色にするか。

屋根を何色にするか。

もちろん、これも大切です。

でも、その前に、

「雨から家を守れるのか」

です。

見た目は後から変えられます。

しかし、一度内部まで水が入ってしまうと、修繕費が大きくなる可能性があります。

家づくりでは、

「見える部分より、家を守っている部分」

にお金をかける。

これは覚えておいて損はありません。

5.電気・給排水・将来のための下地

最後の5つ目は少し地味ですが、

電気・給排水と、将来を見据えた下地工事です。

「え?そこ?」

と思うかもしれません。

でも、リノベーションでは特に重要です。

完成してから、

「ここにコンセントが欲しかった」

「ここに手すりを付けたい」

「ここにエアコンを付けたい」

「ここに棚を付けたい」

となっても、下地がなければ簡単にはいかないことがあります。

だから私は、

「将来付ける可能性があるものの下地を、工事中に入れておく」

という考え方をおすすめします。

例えば、

将来手すりを付ける可能性がある場所。

収納棚を設置する場所。

テレビを壁掛けする場所。

エアコンを設置する場所。

将来的に設備を追加する可能性がある場所。

こうしたところには、最初から下地を入れておく。

数万円の工事で済むものが、完成後になると何倍もの手間になることがあります。

電気も同じです。

コンセントは、

「今必要か」

だけではなく、

「10年後に必要になるか」

で考える。

スマートフォン。

掃除機。

ロボット掃除機。

パソコン。

家電。

充電器。

将来増える家電。

暮らしは変わっていきます。

だから、今の生活だけを基準にしてコンセントを決めると、後から足りなくなることがあります。

給排水も同じです。

見えなくなる配管だからこそ、工事のタイミングで状態を確認しておく。

古い配管をそのまま残して、表面だけ新品にする。

これでは本当の意味でのリノベーションとは言えない場合があります。

もちろん、すべてを交換すればいいわけではありません。

使えるものは使う。

交換すべきものは交換する。

その判断が大切です。

逆に「ケチってもいいもの」は?

ここまで5つ紹介しました。

では逆に、

「どこなら削ってもいいのか?」

という話です。

これは人によって答えが違います。

ただ、私は基本的に、

後から交換できるもの

から考えるのがおすすめです。

例えば、

クロス。

カーテン。

照明。

家具。

一部の造作。

アクセサリー的な設備。

こうしたものは、後から交換できます。

もちろん、好きなものを選んでいい。

でも、予算が厳しいなら、

「見た目にかける予算を少し削って、断熱や耐震に回す」

という選択肢があります。

例えば、

高級なタイルを全面に貼る。

でも窓は最低限。

床暖房を入れる。

でも断熱性能はそこまで高くない。

高級なキッチンを入れる。

でも屋根や防水は後回し。

これは、私はおすすめしません。

もちろん、何を優先するかは施主さんの価値観です。

高級キッチンが人生の楽しみなら、そこにお金をかけてもいい。

ただし、

「家そのものを守る部分」まで削って、見える部分だけ豪華にする

のは避けた方がいいと思います。

「高いもの」ではなく「後から直せないもの」にお金をかける

今回、一番伝えたいのはこれです。

家づくりでは、

「高いもの=良いもの」

ではありません。

そして、

「安いもの=悪いもの」

でもありません。

重要なのは、

「何にお金をかけるべきなのか」

です。

私は、

「後から交換できるもの」

と

「後から交換するのが大変なもの」

を分けて考えることをおすすめします。

例えばクロス。

気に入らなくなったら張り替えればいい。

照明。

壊れたら交換すればいい。

家具。

生活が変わったら買い替えればいい。

でも、

断熱。

窓。

耐震。

屋根。

防水。

構造。

これらは、完成してから大規模にやり直すのは簡単ではありません。

だからこそ、

最初にやる。

これが重要です。

リノベーションは「きれいにする工事」ではない

特にリノベーションを考えている人には、ここを強く伝えたいです。

リノベーションというと、

「古い家をおしゃれにする」

と思われがちです。

もちろん、それもリノベーションです。

でも、本当に価値のあるリノベーションは、それだけではありません。

古い家を調査する。

構造を確認する。

必要な補強をする。

断熱を改善する。

窓を改善する。

雨漏りや防水を確認する。

配管や電気を確認する。

その上で、

暮らしやすい間取りに変える。

そして最後に、

「見た目をきれいにする。」

この順番が大切だと思っています。

表面だけを新しくするのではなく、

「家そのものの寿命と性能を上げる」

という考え方です。

家づくりで一番もったいないお金の使い方

私が一番もったいないと思うのは、

「見えるところには何百万円もかけたのに、見えないところを削ってしまうこと」

です。

床材にはこだわった。

キッチンにもこだわった。

お風呂も豪華にした。

照明も全部おしゃれにした。

でも、

「断熱は最低限」

「窓も最低限」

「耐震はよく分からない」

「屋根や防水は後回し」

となってしまう。

これでは、本末転倒です。

家は家具ではありません。

毎日、雨風や暑さ、寒さから家族を守るものです。

だからこそ、

「家を守る部分」にはしっかりお金をかける。

そして、

「見た目は後からでも変えられる」

というくらいの気持ちで予算配分を考える。

これが、長く暮らす家では非常に大切だと思います。

家づくり・リノベで絶対にケチらない方がいい5つ

最後にまとめます。

1.断熱性能

家の快適性と省エネに直結する。見えないからこそ妥協しない。

2.窓

熱の出入りに大きく関係する。断熱とセットで考える。

3.耐震性能

いつ起こるか分からない地震から家族を守る。特に古い住宅は事前調査が重要。

4.屋根・外壁・防水

家を雨から守る部分。見た目より先に、建物を守れる状態かを確認する。

5.電気・給排水・将来の下地

完成後に変更しにくい部分。10年後、20年後の暮らしまで考えておく。

この5つです。

家づくりで大切なのは、

「全部にお金をかけること」

ではありません。

「かけるべきところに、しっかりお金をかけること」

です。

そして、その基準は、

「高級かどうか」

ではありません。

「後から簡単に直せるかどうか」

です。

家は完成した瞬間がゴールではありません。

そこから10年、20年、30年と暮らしていきます。

だからこそ、今しかできない工事には、できるだけ妥協しない。

クロスや家具は後から変えられます。

でも、家の性能や構造は簡単には変えられません。

これから新築を建てる人も、これから中古住宅を買ってリノベーションする人も、

「何を付けるか」だけではなく、「何を守るか」

という視点で家づくりを考えてみてください。

家づくりは、足し算だけではありません。

「何にお金を使わないか」よりも、「何を絶対に削らないか」。

この考え方を持つだけで、予算の使い方は大きく変わります。

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