姫路の工務店「アイスタイル」姫路の工務店「アイスタイル」

2026.09.29[ 中道 翔太 ]
【新築が高すぎて買えない人へ】

「家が欲しい。でも、新築住宅が高すぎる。」

最近、住宅の相談を受けていると、こういう声を本当に多く聞くようになりました。

土地も高い。

建築費も高い。

住宅設備も高い。

人件費も高い。

さらに、住宅ローンの金利まで気になる。

以前なら「土地を買って、注文住宅を建てる」という選択肢が当たり前だったかもしれません。

しかし、今は違います。

3,000万円、4,000万円、場合によっては5,000万円を超える住宅ローンを組まなければ、希望する家が建てられない。

「そこまで借りて大丈夫なのか?」

そう考える人が増えるのは、当然だと思います。

だから私は、これから家を買う人に、

「新築を買えないなら、家を諦める」

という二択だけはしてほしくありません。

なぜなら、住宅市場そのものが大きく変わろうとしているからです。

これからは、

「新築か、賃貸か」

ではなく、

「どんな家を、どんな方法で手に入れるのか」

を考える時代になっていくと思っています。

新築住宅が高くなったのは、一時的な現象ではない

まず知っておきたいのは、現在の新築住宅の価格上昇です。

「そのうち建築費が下がるんじゃないですか?」

こう考える人もいます。

もちろん、住宅価格は景気や金利、資材価格などによって変動します。

しかし、昔のような価格に簡単に戻ると考えるのは危険です。

なぜなら、住宅価格を押し上げているのは、単純な「木材価格」だけではないからです。

職人不足。

人件費。

物流費。

住宅設備の価格。

断熱性能への要求。

省エネ基準への対応。

法規制への対応。

設計・申請業務の増加。

さまざまなコストが積み重なっています。

そして、もう一つ大きいのが、

「人が足りない」

という問題です。

住宅は工場で完全に自動生産できる商品ではありません。

大工。

左官。

屋根職人。

板金職人。

設備職人。

電気職人。

さまざまな人の手によって、一軒の家が完成します。

ところが、建設業界では職人の高齢化と人手不足が進んでいます。

つまり、

「材料が安くなれば、家も昔の価格に戻る」

という単純な話ではないのです。

では、これから新築住宅はどうなるのか?

私は、これからの住宅市場は大きく二極化していくと思っています。

一つは、

高価格帯の住宅。

もう一つは、

価格を抑えた住宅。

そして、その間にある「普通の注文住宅」が、どんどん難しくなっていく。

これまでの住宅市場では、

「土地を買って、普通の大きさの家を建てる」

という選択が一般的でした。

しかし、土地価格も建築費も上がれば、その「普通」が高額になります。

例えば、

土地1,500万円。

建物3,000万円。

外構300万円。

諸費用300万円。

これだけで5,100万円です。

少し条件が良くなれば、簡単に6,000万円近くになります。

もちろん地域差はあります。

しかし、住宅購入に必要な総額が大きくなっていることは無視できません。

その結果、

「家は欲しいけど、新築は無理」

という人が増えていきます。

では、その人たちはどうするのか。

ここからが重要です。

「今建てなくてもいい」という選択肢

まず最初に言いたいのは、

無理して今すぐ新築を建てる必要はありません。

これです。

家は人生最大級の買い物です。

「周りが家を建てているから」

「子どもが小学校に入るから」

「金利が上がる前に」

という理由だけで、無理な住宅ローンを組む必要はありません。

住宅ローンは、家を買った瞬間に終わるものではありません。

30年、35年と付き合っていくものです。

だから、

「買える家」

ではなく、

「無理なく払い続けられる家」

を考える必要があります。

もし現在の価格では厳しいのであれば、

「少し待つ」

というのも立派な選択肢です。

ただし、ここで注意したいことがあります。

「待てば必ず安くなる」

とも限りません。

ここを勘違いしてはいけません。

住宅価格が下がることを期待して何年も待った結果、土地も建築費もさらに上がってしまう可能性もあります。

だから重要なのは、

価格が下がるのを待つことではなく、選択肢を増やすこと。

私はこちらの方が重要だと思っています。

新築だけを見ていると、選択肢が狭くなる

例えば、

「4,000万円の新築住宅は無理」

という人がいたとします。

ここで、

「じゃあ家を買うのを諦めよう」

となってしまうのは、少し早い。

なぜなら、

中古住宅という選択肢があるからです。

そして、単純な中古住宅購入だけではありません。

中古住宅を購入して、

リノベーションする。

これも一つの選択肢です。

例えば、

中古住宅1,500万円。

リノベーション2,000万円。

諸費用など500万円。

合計4,000万円。

もちろん物件や工事内容によって金額は大きく変わります。

しかし、新築だけを見ていると存在しなかった選択肢が出てきます。

しかも、面白いのは、

中古住宅だからこそできる家づくりがある

ということです。

「中古=古くて寒い家」ではない

中古住宅というと、

「古い」

「寒い」

「地震が怖い」

「間取りが使いにくい」

というイメージを持つ人も多いと思います。

確かに、何もせずそのまま住むのであれば、そういう問題がある住宅もあります。

しかし、リノベーションでは話が変わります。

重要なのは、

見た目だけを新しくすることではありません。

壁紙を張り替えて、

キッチンを交換して、

おしゃれな照明を付けて、

「きれいになりました」

では、本当の意味での性能向上とは言えません。

これからの中古住宅選びで重要になるのは、

耐震性能と断熱性能です。

必要に応じて、

・耐震補強

・断熱改修

・窓の交換

・気密性の改善

・屋根や外壁の改修

・給排水設備の更新

・間取り変更

などを行う。

つまり、

「古い家を新しくする」のではなく、「古い家を現代の暮らしに合わせて再構築する」

という考え方です。

ただし、どんな中古住宅でもいいわけではない

ここは非常に重要です。

「中古住宅+リノベーションがおすすめ」

と言っても、

どんな中古住宅を買ってもいいわけではありません。

むしろ、ここを間違えると大変です。

購入前に、

・建物の構造

・基礎

・土台

・柱

・梁

・屋根

・外壁

・雨漏り

・シロアリ

・地盤

・増改築履歴

・法的な問題

・給排水

・電気容量

・断熱性能

などを確認する必要があります。

特に注意したいのが、

「安いから買う」

という考え方です。

500万円安い中古住宅を購入したとしても、追加工事に1,000万円かかれば意味がありません。

だから中古住宅は、

「安い家を探す」

のではなく、

「リノベーションしても総額が成立する家を探す」

ことが重要です。

これから価値が上がる中古住宅も出てくる

人口が減少していく日本では、

「家が余る」

という話をよく聞きます。

実際、すべての住宅が将来的に価値を持ち続けるとは限りません。

むしろ、立地や建物の状態によって住宅の価値はさらに二極化していく可能性があります。

駅から遠い。

生活利便性が低い。

修繕費が莫大にかかる。

再建築に問題がある。

土地の形状が悪い。

こういった住宅は、価格が安くても注意が必要です。

一方で、

立地が良い。

土地に価値がある。

構造がしっかりしている。

リノベーションしやすい。

道路やインフラの条件が良い。

こうした中古住宅には、これからも一定の需要があると考えられます。

つまり、

「中古住宅なら何でもいい」ではなく、「良い中古住宅を見極める力」が重要になる。

これからは、そんな時代になっていくと思います。

新築と中古リノベ、どちらが正解なのか?

結論から言えば、

人によって違います。

新築には新築の良さがあります。

土地探しから自由に計画できる。

間取りをゼロから考えられる。

最新の性能を取り入れやすい。

新しい設備を選べる。

自分たちの理想を形にしやすい。

一方で、中古リノベには、

・土地+建物を含めた総額を調整しやすい

・立地の選択肢が増える

・既存住宅の良い部分を活かせる

・新築では出せない雰囲気を残せる

・予算を性能や素材に重点配分できる

といったメリットがあります。

だから、

「新築が正解」

でも、

「中古が正解」

でもありません。

大切なのは、

自分たちの予算と暮らし方に合った方法を選ぶこと。

これだけです。

これから家を買う人におすすめしたい5つの選択肢

ここまでを整理すると、これから家を考える人には少なくとも5つの選択肢があります。

① 今すぐ新築する

資金計画に余裕があり、希望する土地・建物を実現できるなら、もちろん選択肢になります。

② 新築の規模を小さくする

建物面積を小さくする。

間取りをシンプルにする。

設備を厳選する。

土地の条件を見直す。

これだけでも総額は変わります。

「大きな家=良い家」

ではありません。

③ 土地を見直す

駅徒歩10分を15分にする。

人気エリアから少し離れる。

土地の広さを見直す。

こうした小さな条件変更で、総額が大きく変わることがあります。

④ 中古住宅を購入してリノベーションする

これから特に注目したい選択肢です。

ただし、物件選びが非常に重要です。

「購入してからリノベーションを考える」のではなく、

購入前からリノベーション費用を含めて考える。

これがポイントです。

⑤ いったん買わない

これも立派な選択肢です。

住宅ローンを無理に組まない。

自己資金を増やす。

収入を増やす。

生活スタイルを整理する。

そのうえで数年後に改めて考える。

家は逃げません。

焦って買う必要はありません。

「家を買えない」ではなく「新築という方法が合わない」のかもしれない

私は、ここが一番大事だと思っています。

「新築が高すぎて買えない」

という人は、

家が買えないのではありません。

もしかすると、

「今の価格で、新築を建てる」という方法が合っていないだけ

なのかもしれません。

この違いは非常に大きいです。

例えば、

新築4,500万円は難しい。

でも、

中古住宅1,500万円+リノベーション2,000万円なら可能かもしれない。

あるいは、

新築4,000万円は難しい。

でも、

土地条件と建物面積を見直して3,500万円なら可能かもしれない。

もしくは、

今は買わずに3年間準備する。

こうやって考えると、一気に選択肢が増えます。

これからの住宅市場で一番怖いのは「焦って買うこと」

住宅価格が高い。

金利が気になる。

土地がなくなる。

補助金が終わる。

そんな情報を見ると、

「早く決めないと損する」

と思ってしまいます。

しかし、住宅購入で一番避けたいのは、

「損をしないために、無理をすること」

です。

住宅は投資商品とは違います。

実際にそこで何十年も生活するものです。

だから、

「今買わないと損」

ではなく、

「この家なら、10年後も20年後も無理なく暮らせるか」

を考えてください。

これからは「新築か中古か」ではなく「どう暮らしたいか」

住宅市場は確実に変わっています。

これからは、

「新築を買うのが普通」

という時代ではなくなるかもしれません。

新築。

中古。

リノベーション。

小さな家。

郊外。

駅近の中古住宅。

実家のリノベーション。

親から受け継いだ家。

さまざまな選択肢が出てきます。

そして、その中から、

自分たちに合った住宅を選ぶ。

そんな時代になっていくと思います。

だから、

「新築が高すぎるから、家を諦めよう」

と考える前に、一度立ち止まってください。

あなたが欲しいのは、

「新築住宅」でしょうか?

それとも、

「家族が安心して暮らせる家」でしょうか?

この二つは、似ているようで全く違います。

もし後者なら、まだまだ選択肢はあります。

むしろ、これからの住宅市場では、

「新築を買うこと」よりも「良い住宅を見極めること」の方が重要になる。

私はそう考えています。

家は、新築である必要はありません。

高額である必要もありません。

大きい必要もありません。

大切なのは、

無理のない予算で、安心して長く暮らせること。

これから家を考える人には、ぜひ「新築」という一つの選択肢だけに縛られず、広い視野で住宅を考えてほしいと思います。

そして中古住宅を選ぶのであれば、

「安い中古」ではなく、「性能向上できる良い中古」

を探してください。

これからの住宅市場では、そこに大きな可能性があると思っています。

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