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【断熱性はどこまで高めれば良いのか?】

明後日以降、また寒い日となりそうですね。

 

先日の金曜日、

インスタライブで

フォロワーの皆さまの暮らしぶりを

お聴きした際、

 

「今、こたつに入って過ごしています。」

「ストーブを体にあてて過ごしています。」

というコメントを

家づくりを計画されている方から頂く一方、

 

オーナー様の場合は

「今は暖房器具をつけていません。」と、

「暖かくて快適です!」といった

コメントを頂きました。

 

現在の日本の常識は

こたつや、ストーブといった

人がいる場所だけ局所的に暖を採る

「採暖」スタイルです。

 

 

冬の時期、暖房で暖かい部屋と、

寒い廊下や浴室、トイレとの温度差は

15℃ほどにもなります。

 

また、夜や早朝などには、

布団の中の温度と室温との差が

20℃近くにもなり、

布団から抜け出すのがつらくなります。

 

その結果、ヒートショックという事故が発生し

入浴する際、

また夜中に目が覚めて

トイレなどに行こうとして

亡くなってしまうケースが

毎年問題となっています。

 

 

ヒートショックの問題は

健康リスクのほんの一部です。

 

身近な例では、室温が低いと

肩こりが増加するというデータがあります。

 

寝室が寒く、寝ている間に冷気を吸い込み

肺が冷えると免疫力が低下します。

免疫力が下がれば、

当然、病気を患いやすくなります。

 

インフルエンザの集団感染が

問題になっていますが、

学校や住宅の断熱性能が低いこととの

関係性もあると言われ、

調査が行われる予定です。

 

免疫力の低下は重ね着では防ぐことができず、

肌や身体にストレスを与え、

かえって肩こりの原因にもなります。

 

そのような中

高断熱住宅で暮らし始めた方の場合

家族の健康状態が改善したことが

「スマートウェルネス調査」という

国の予算を受けた調査によって

明らかになっています。

 

ぜん息やアトピーなど

諸症状を持っていた人を対象に、

高断熱住宅で暮らし始めて

健康状態の改善率を見ると

「ちゃんと断熱」した住宅に住み替えた場合で

改善率は7割弱、

「もっと断熱」した場合だと

改善率は8割超に上りました。

 

 

調査では、

健康リスクを引き起こす高血圧を

住宅の高断熱化で

改善できる可能性も見えてきております。

 

リフォームで住宅を高断熱化し、

室温が高くなるほど

入居後に血圧が低下している

という結果が出ています。

 

 

起床時の室温が20℃から10℃に下がると、

60歳男性で血圧が平均8.5mmHg、

80歳男性で平均11.2mmHg上昇したという

結果も出ております。

 

降圧剤を飲んでいる方も

多くいらっしゃいますが

降圧剤で下げることができるのは

5mmHg程度とされています。

 

住宅の高断熱化によって、

10mmHgの上昇を防止するほうが

妥当ではないでしょうか。

 

「どこまで断熱性を高めれば良いのか?」

その目安となるのが、専門家・研究者が

中心となって打ち出した

「HEAT20」という民間基準です。

 

健康長寿の観点で目指す室温を定め、

その室温を実現するための

断熱性能の数値を提示しています。

 

 

私たちがお届けしている断熱性能は

G2グレードです。

 

国も省エネ基準を設けてはいますが、

それは義務付けされておらず、

断熱性能など、不足な部分もあり、

そのため、民間で基準を提唱しています。

 

断熱性を高めるためにはコストがかかります。

しかし、このコストはおとす部分ではないと思います。

健康的な生活を送ることは

人として当然のことです。

 

また、家族のメリットだけではなく、

医療費を削減することで

国の財政にとっても大きなメリットです。

 

暖房や冷房にかかる光熱費が

抑えられることで、

医療費の削減効果まで含めると

15年程度で回収することができると

シミュレーションされています。

 

快適な暮らしの実現はもちろん、

大切なお金を、光熱費に費やしていくのではなく、

趣味や、食事や、旅行など

ご自身の大切な価値に使うことができます。

 

後でコストをかけ直すことはかなり大変で

経済的な事情など、実現できないことの方が多いです。

 

家づくりを始める前に

この視点を持って頂きたいと思います。

 

「では、何をどうしたら

快適なお家がつくれるのか?」

 

構造見学会で

分かりやすく知って頂けます。

 

 

http://istyle-hyogo.sakura.ne.jp/event/43539/

 

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