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住宅リノベの際に必ずしておくべき工事5選

リノベーションは単なる「見た目の変更」だけではなく、家の性能を向上させ、快適に長く住み続けるための重要な機会です。しかし、リノベ後に「やっぱりあの工事をしておけばよかった…」と後悔するケースも少なくありません。

そこで今回は、「リノベのタイミングで必ずやっておくべき工事」を厳選して5つご紹介します。特に古民家や築年数の古い住宅を再生する場合に役立つ内容です。

1. 断熱・気密工事(寒さ・暑さ対策)

✔ なぜ必要?

築年数の古い住宅は、断熱材が不十分、もしくは全く入っていないことが多く、冬は寒く、夏は暑くなりがちです。また、すき間風が多い家では、エアコンの効きも悪くなり、光熱費がかさんでしまいます。

リノベーション時に断熱性能と気密性を向上させることで、年間の光熱費を抑えながら、快適な室内環境を実現できます。

✔ おすすめの工事
• 壁・天井・床の断熱材の入れ替え・追加
• 既存の断熱材が劣化している場合は、新しいものに交換。
• 断熱材の種類(グラスウール、セルロースファイバー、発泡ウレタンなど)は地域や予算に応じて選ぶ。
• 窓の断熱性能向上(最重要)
• 二重窓(内窓)の設置:既存の窓の内側にもう一枚窓を設置することで、断熱・防音効果アップ。
• Low-Eガラスや樹脂サッシの導入:既存の窓を交換し、断熱性の高いガラス・サッシにする。
• すき間風対策(気密工事)
• 窓・ドアの隙間を埋める:ゴムパッキンの交換、隙間テープの施工。
• 壁や床の気密施工:吹付断熱や気密テープを活用。

2. 配管・配線の更新(見えない部分のリスク対策)

✔ なぜ必要?

築30年以上の住宅では、水道管や電気配線が老朽化していることが多く、そのまま使い続けると水漏れや漏電のリスクが高まります。特に、床や壁を開けるリノベのタイミングで配管・配線を一新するのがベストです。

✔ おすすめの工事
• 水道管の交換(給水・排水)
• 古い鉄管(亜鉛メッキ鋼管)→耐久性の高い樹脂管(ポリブデン管・架橋ポリエチレン管)に交換。
• 排水管の勾配調整・詰まり防止策(詰まりやすい部分に掃除口を設置)。
• 電気配線の更新
• 古い電線(布巻き配線など)は交換し、安全性を確保。
• コンセント・スイッチの増設(特にキッチン・リビング周り)。
• ブレーカー容量の見直し(最新の家電に対応できるように)。

3. 耐震補強工事(地震対策)

✔ なぜ必要?

1981年以前の旧耐震基準の住宅は、現在の地震基準を満たしていない可能性があります。また、築40年以上の木造住宅は、経年劣化で接合部が緩んでいることも。

耐震診断を行い、必要な補強をしておくことで、大地震が来ても安心して暮らせる住まいになります。

✔ おすすめの工事
• 耐震診断を実施(自治体の補助金制度を活用できる場合もあり)。
• 耐力壁の追加(筋交いや構造用合板で補強)。
• 基礎の補強(無筋基礎の場合、鉄筋を入れたり補強工事を実施)。
• 金物補強(接合部の補強):柱と梁の接合部に耐震金物を追加。

4. 床の補強・張り替え(たわみ・きしみ対策)

✔ なぜ必要?

築年数の古い住宅では、床がたわんだり、軋むことがよくあります。特に、根太(ねだ)や大引きといった床を支える構造が劣化している場合、表面のフローリングを張り替えても解決しません。

リノベ時に床下構造の点検と補強を行い、安心して暮らせる状態にしましょう。

✔ おすすめの工事
• 床下の根太・大引きの補強・交換。
• 防蟻処理(シロアリ対策)(特に古民家では必須)。
• フローリング材の変更(無垢材や耐傷性の高いフローリングを選択)。

5. 換気・結露対策(カビ・シロアリ防止)

✔ なぜ必要?

断熱・気密性を高めると、今度は湿気がこもりやすくなるという問題が発生します。適切な換気システムを導入することで、結露やカビを防ぎ、家の寿命を延ばすことができます。

✔ おすすめの工事
• 24時間換気システムの設置(特に気密性が高い家には必須)。
• 浴室・キッチンの換気扇の交換(高性能なものに変更)。
• 床下換気口の増設や点検(湿気対策として重要)。

まとめ

リノベーションでは、ついデザインや間取り変更に目が行きがちですが、**「後からやるのが大変な工事」**を優先的に行うことが重要です。

特に、
✅ 断熱・気密工事(寒さ・暑さ対策)
✅ 配管・配線の更新(老朽化リスク対策)
✅ 耐震補強(地震対策)
✅ 床の補強・張り替え(構造の強化)
✅ 換気・結露対策(カビ・シロアリ防止)

この5つは、リノベのタイミングで確実に実施するべき工事です。

リノベーションを検討している方は、ぜひこの記事をチェックリストとして活用してください!


この記事を書いた人

中道 翔太

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