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「この家で、これからの人生をどう生きるか?」──定年前・定年後リノベの真価

人生100年時代、今こそ住まいを整える──

「定年前リノベ・定年後リノベ」住宅ローンとお金の最適解とは


「リノベーションに興味はあるけど、もう50代だし…」
「定年後でもローンって組めるの?」
「退職金をリノベに使ってもいいのかな?」

こうした声を、現場で何度も耳にしてきました。
でも、私は声を大にして言いたい。

遅いなんてことは、ひとつもない。

住まいを見直すことは、これからの人生の“質”を上げるための投資です。
それも、「人生の後半を、どう生きるか」を本気で考える、最も実践的な方法です。


【第1章】なぜ“50代・60代からのリノベ”が注目されているのか?

日本人の平均寿命は、男性81歳、女性87歳。
でも、“健康寿命”はそこまで長くないのが現実。
そして今、誰もが言います。「人生100年時代だ」と。

この数字の意味は、“家を建てたその後”の時間の方が、長くなってきているということ。

・子どもが独立して空間が余っている

・階段がつらくなってきた

・光熱費が年々上がっていく

・家の寒さがつらい、夏は熱中症レベル

これらは、築20年・30年の家あるあるです。

でも、我慢して生きていくには、残りの時間は長すぎる。
これから20年、30年、「自分らしく、心地よく暮らす」ためには、今、住まいを見直す必要があるのです。


【第2章】定年前にリノベするなら?

住宅ローン活用が、実は一番有利

50代でリノベを考えるなら、最大のメリットは「ローンが組める」という点です。
新築ほど多額でなくても、フルリノベで1,000万〜1,500万円、部分リノベでも300〜500万円はかかるのが現実。

この資金を現金で払える人は、正直限られます。

でも、現役で収入があるうちなら、

  • 銀行の住宅ローン・リフォームローンの審査が通りやすい

  • 最大35年の返済期間を取れる(50代なら、定年後の返済も視野に入れて計画できる)

  • 住宅ローン控除(0.7%が所得税・住民税から10年間控除)も対象になる場合あり

つまり、「最も賢くリノベ資金を調達できる」のが定年前ということです。

実例:55歳ご夫婦
フルリノベ費用:1,200万円
自己資金:300万円
ローン:900万円(15年返済・月々約55,000円)
住宅ローン控除10年で、約60万円の税控除も活用

このように、「今しか使えない制度」を最大限活かせるのが、50代のリノベなんです。


【第3章】定年後にリノベするなら?

「現金」「短期ローン」「リバースモーゲージ」も視野に

「もうローンは組めないのでは…」と不安になる方も多いですが、選択肢はあります。

① 自己資金+短期ローン

60代、70代でもリフォームローンを使えば、3年〜10年の返済でローンが可能な金融機関は存在します。
年金収入や年齢制限はありますが、月々3〜5万円程度の返済なら組める方も少なくありません。

ポイントは、「借りすぎない」「完済の見通しを立てる」こと。

② リバースモーゲージ

自宅を担保にして、お金を借りる仕組み。
本人が亡くなった後に自宅を売却し、その売却益で借入金を返済します。

高齢単身・夫婦世帯にとって、「住み続けながら資金を得られる」可能性があり、今注目の制度です。

注意点:子どもに相続する予定のある方は要検討。地価や築年数によって融資額が変動。
必ず信頼できる金融機関や専門家と相談を。


【第4章】使える補助金制度は?

今、国は「断熱」や「省エネ」へのリノベを強力に後押ししています。
2025年も以下のような補助制度が利用可能:

・住宅省エネ2025キャンペーン

  • 窓断熱、ドア交換、高効率給湯器などに最大200万円以上の補助

  • 省エネ性能が高いほど補助率アップ

・バリアフリー改修支援

  • 手すり設置、段差解消、スロープ設置などに補助金

  • 高齢者対応リノベに強力なサポート

・長期優良住宅化リフォーム

  • 耐震・省エネ・バリアフリー等を複合的に整備すれば、最大250万円の補助も可能

ポイント:制度は先着順、予算に限りあり。
着工前の申請が必要なので、「まだ計画中だけど…」という段階から相談を始めるのが鉄則!


【第5章】最後に:住まいを整えることは、自分を整えること

「こんな年で今さら…」
「子どもたちにお金を残したいし…」
そんな気持ち、よくわかります。

でも私はこう思います。

自分のためのリノベは、子どもや孫たちにとっても“生き方の手本”になる。

これからの20年を、自分の心地よさに正直に生きる。
命を使う価値のある住まいで、毎日を過ごす。

それが、人生後半の「リノベの本当の意義」ではないでしょうか。


まとめ:何歳からでも、住まいは整えられる

  • 定年前ならローンと制度を最大限活用できる

  • 定年後なら自己資金やリバースモーゲージなど選択肢がある

  • 補助金制度や減税も活用できる

  • 「心地よく暮らす」ことは、未来への投資になる

「もう遅いかも…」ではなく、
「今がベストタイミングかもしれない」と考えてみてください。

この記事を書いた人

中道 翔太

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