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ゆったり暮らす和モダン平屋

Q. 家づくりのきっかけをお聞かせください

【奥様】
主人の定年を見据え、住まいについて考えはじめたのがきっかけです。当時は横浜に住んでいました。主人の実家のある九州に帰るプラン、このまま横浜で暮らすプラン、かつての赴任先であり、持ち家のある兵庫に帰るプランなど、いろいろな選択肢がありました。



Q. 関西に持ち家がおありだったんですね

【奥様】
社宅の家賃が上がることになり、それなら持ち家を買っておこうということで中古住宅を購入しました。この家が、私の「化学物質過敏症」を教えてくれたんです。



Q. 住まいで健康に支障が出てしまったんですか?

【奥様】
はい。化学物質が原因だと分かるまでには、かなり時間がかかりましたけどね。私は生まれが愛知県で、自然も多くある地で育ちました。結婚後に兵庫に来て、空気も水も、なんだか合わないな~と。朝起きるとまず、お水を汲み置きし、煮沸をして使うんですが、それでも臭いが取れない。こんなものかと我慢しながら過ごしていた梅雨時のある日、体中に発疹が出てしまったんです。慌ててお医者様に見てもらいましたが「あせもだろう」とステロイドを処方されただけ。それを塗ってみても、当然、一向によくならなくて。



Q. 化学物質が原因だと、どうやってわかったのでしょうか?

【奥様】
いろいろなお医者様を訪ね、漢方なども試して渡り歩いていました。そのころ、ある整骨院の先生に出会い、Oリングテストで「肝臓に負担がきている。身の回りの毒素に心当たりはない?防虫剤とか」と聞いてくださって。その頃は本当に疲れやすく、帰宅して和室で横になると、すぐに体調が悪化するんです。もしや、と畳をあげてみるとダニシートがありました。



Q. ダニシートが原因でしたか

【奥様】
はい。中古住宅を購入した際、リフォームをお願いしたんですが、業者さんがよかれと思って敷いてくれたみたいですね。畳で横になると、真下にダニシートが来るわけですから、それは影響しますよね。食べ物やお水には気を付けていたんですが、健康に暮らすためには、住まいという環境がかなり重要。そのことを、身をもって知りました。



Q. 住環境が健康を左右する、ということでしょうか

【奥様】
その通りです。その後、転勤で横浜へ。ダニシートの一件以来、住環境に関心が出てきて、主人と一緒に勉強会などにも参加しました。化学物質を避けるためには中古物件しかないのかなと思っていましたが、自然素材でつくる家ならば新築でもいいのかも。「こんな家も建てられるようになったんだね」と二人して感激しましたが、まだ関西にはそういう会社はあまりなかったと記憶しています。

Q. 最終的に、関西に戻られたんですね

【奥様】
横浜にいる間、この家には学生だった息子が住んでいました。私たちも時々帰るようになり、ご近所との人間関係も生まれはじめて。以前住んでいた頃からのお付き合いの方も多いですし、老後はここで暮らそうということになりました。とはいえ、中古で買った家は相当古くなっていて、リフォームするか建て替えるか、もしくは駅に近い土地を買って新築するか、はたまたマンションを購入するか。終の棲家をどうするかは、かなり悩みました。



Q. 住まいの選択肢が多すぎて、迷ってしまいますね

【奥様】
そうなんです。鍵一つで出掛けられるマンションが身軽かもと思ったり、駅前の便利な場所に土地を買って新築もいいな、なんて。そうこうするうちに住まいの老朽化が更に目立つようになり、悩んでいる時間もなくなってきました。和室の畳の上を歩くと、ふかふかするんですよ。床下の合板が傷んでいるせいで。これはもう、早いうちになんとかしなければ、と動き始めたのが2014年も暮れの頃でした。



Q. 老後を見据えたマイホーム計画は、どんなことから始められましたか?

【奥様】
新築用の土地や駅近のマンションを見て回りました。でも、陽当たりや周辺環境などがネックになって、今以上の場所は見つからなかったんです。住んでいる古家をリフォームするのも一案でしたが、老後に住みやすい間取りではなかったですし、使わない二階はなくして平屋にしたい。そうなると注文住宅になりますよね。建て替えを考えて、総合住宅展示場に足を運びました。



Q. 大手ハウスメーカーも見学されたんですね

【奥様】
ハウスメーカーさんのお話を聞いて、頑丈で素晴らしい家だとは思ったんですよ。でも、モデルハウスに入った瞬間、化学物質の臭いがして、長時間いられなかった。頑丈さはもちろん大事ですが、それだけでは快適に暮らせない。化学物質過敏症の私が住める家を新築するのは、やっぱり難しいのかもと思い始めていました。



Q. アイスタイルを知ったのはどういった経緯からですか?

【奥様】
姫路に住むお友達と電話していて「家をなんとかしなきゃなんだけど、なかなかうまく進まないのよ~」なんて話していたら、「私だったらここで建てたい!っていう会社があるから、一度見に行ってみたら」と勧めてくれて。これがすべてのはじまりです。年が明けてすぐ、アイスタイルさんのバスツアーに申し込みました。2016年の1月のことです。



Q. バスツアーで印象に残っていることはありますか?

【奥様】
見学させていただくOBさんのお家に向かう車中で、﨑山さんのミニ講座がありました。アイスタイルさんの家は自然素材だけでできていて化学物質の心配がない。その上、防蟻剤も一切使わないというお話を聞いて、「それ、いいな!」と(笑)。OBさんのお家に入らせてもらうと、それまで感じたことがないような軽やかな空気が満ちていて、デザインも素敵で。その後すぐ、アイスタイルさんのモデルハウスを訪ねたんです。

Q. モデルハウスを訪ねた時の印象を教えてください

【奥様】
ドアを開けた瞬間の木の匂い!井上さんはじめ、鳥取さんたちスタッフの方の明るくテキパキした様子も印象的です。真冬でしたけど、家の中はとても温かく、会社の雰囲気もあったかかったですね。



Q. 自然素材を扱う他の工務店も検討されましたか?

【奥様】
はい。他に2社ほど見学に行きました。でも、どこもアイスタイルさんほどは進めていけませんでした。自然素材を謳っていても、自然素材だけで作っていない会社さんもありましたし、モデルハウスを見せてもらったら、「あれ?化学物質の臭いが・・・」と、すぐに退散した会社もありました。



Q. そこからアイスタイルでの家づくりがはじまったんですか?

【奥様】
いえ、それが・・・。うちは高低差のある敷地で「がけ条例」が適用されているんです。新たに建物を建てようとすると、地盤の工事が必要。どんな工事をすれば建て替えられるのか、井上さんが何度も行政や確認検査機構に出向き、調べあげてくれたんです。最終的に杭を地盤に打ち込んで補強することになりました。地盤工事の条件がはっきりして、ようやくアイスタイルさんに正式依頼。そこから先は、もうアッという間でしたね。6月に古家を取り壊し、9月が上棟というスケジュールでトントン拍子に進んでいきました。



Q. アイスタイルの家づくりは、どんな風に進んでいきましたか?

【奥様】
まずは建築家の先生と井上さんが、暮らしインタビューに来てくれました。私たちがどんな物をどれだけ持ち、どう暮らしているのかを見てくださるんです。我が家を見られての第一声は「荷物が多いですね!」でした(笑)



Q. 新居への要望はどんなものがありましたか?

【奥様】
老後を考えた使い勝手のいい家で、和風建築の平屋建て。要望としてはこれくらいですね。あと、うちには14歳になる猫がいるので、彼にとっても暮らしやすい家にしたいということもお願いしました。具体的に何をどうしたいというのはあまりなく、私たちの暮らしを見たアイスタイルさんが細かく考え、叶えてくれた家なんです。

Q. アイスタイルからは、どんな提案がありましたか?

【奥様】
すべてアイスタイルさんからの提案といっていいくらいですよ。たとえば、うちは本がすごく多いんです。これでもだいぶ処分したんですが、とにかく本棚はたくさん作ってくれました。家中がバリアフリーなのはもちろん、車いすでも使いやすい広さのトイレ、回遊できる動線など、老後の暮らしやすさもばっちり。リビングの頭上の大きな勾配天井もそうですし、壁に造作したキャットウォークも提案でした。今改めて思い返してみても、ほとんどすべてアイスタイルさんからの提案ですね(笑)

Q. 着工中の思い出はありますか?

【奥様】
アイスタイルさんが手配してくれた仮住まいが近所の賃貸マンションで、着工中はよく現場を見に来ていましたね。すぐそばの公園でグランドゴルフをしてるご近所さんの間でも、我が家の工事は話題になっていたそうですよ。「あんな頑丈な基礎工事だったら地震が来ても安心だ。いざという時は、あの家が避難所だな」なんて(笑)。ご近所の一級建築士の方も我が家を見て「この構造なら絶対、大丈夫」とお墨付きをくれました。

Q. 大工さんともお話しされましたか?

【奥様】
はい。それも楽しかった思い出です。建築途中の変更もいくつかありましたが、いつも快く対応してくれました。というより、大工さんからの提案やサプライズの方が多かったです。主人が気に入っていた松の木の衝立があり、処分するのをためらっていたら「その衝立の一部を造作棚に使いましょうか?」と言ってくださって。2連の衝立で、1枚は棚板に、もう1枚は手作業で木をくりぬいてトレーにしてくれたんですよ!愛着のある衝立がこんな風に生まれ変わって、大喜びしました。

Q. アイスタイルを選んでよかったと思うのはどういった点でしょうか?

【奥様】
家はもちろんですが、やっぱり一番の魅力は人。いつも全力で、フットワークが軽い。井上さんや鳥取さん、現場の大工さん含め全員が、自分の家のように取り組んでくれました。スタッフ同士のコミュニケーションも密で、仕事のバトンタッチがスムーズで。何に関しても、本当に安心できました。



Q. 住み心地はいかがですか?

【奥様】
真冬でも室内は16~17℃以下にならないし、床が暖かくて快適そのものですね。前の家は結露やカビ、隙間風がひどかったけど、すべて解放されました。夏の快適さはもっと驚きでしたよ。家を閉めきって出掛けても、帰宅してドアをあけるとひんやりしてるんです。エアコンは24時間つけっぱなしでしたが、断熱がいいから、ほとんど稼働せず待機状態。毎年夏バテするんですが、この家に住んでからは夏も元気に過ごせています。



Q. 光熱費の変化はありますか?

【奥様】
エアコンを24時間つけっぱなしって、電気代は大丈夫かと思いますよね(笑)。でも、前の家に比べると、光熱費はだいたい半分くらい。正直、ここまで差がでるとは思っていませんでした。



Q. 実際に住んでみて、一番感動したことはなんでしょうか?

【奥様】
いろいろありすぎて困るけど、新鮮な驚きという意味で、ラジエントヒーターですかね。遠赤外線だから、煮炊きものに本当にうまく火が入るんです!電磁波もないし、掃除もしやすい。これは想像以上でした。



Q. 猫ちゃんも元気ですね!

【奥様】
もう14歳ですが、毛並みもツヤツヤでしょ?この子は24時間ずっと室内にいるから、生体エネルギーの家の恩恵を、最も受けているかもしれません(笑)。もうおじいちゃん猫で、壁に作ってもらったキャットウォークには登れなくなってしまいましたが、病気もせず元気そのものですよ。

Q. 猫用トイレは洗面台の横に置いているんですね

【奥様】
トイレの個室が広いから猫用トイレも隣に置いたんですが、自動で開閉する蓋に驚いて、中に入らなくなってしまいました。洗面台の横に猫用トイレを置くことにしましたが、ぜんぜん臭わないから助かっています。漆喰の消臭効果だと思いますが、リビングと一続きの空間に猫のトイレを置いておけるって、すごいですよね。



Q. アフターフォローはいかがですか?

【奥様】
完成してからも定期的に来てもらっていますよ。工務の高國さんが来てくれるんですが、いつも同じ人に来てもらえるのも安心ですね。先日も、メンテナンスに来られた高國さんに干し柿用のポールを作ってもらいました。秋になるとご近所の方からたくさん頂くので、去年まではタオルを乾かすハンガーに吊るしていたんです。夜になるとハンガーごと仕舞わなければならず、大変だったけど、今は広いウッドデッキに面した陽当たりのいい軒下に吊るしていますよ。干し柿用だから、使い勝手もばっちり(笑)。こんなちょっとしたことも、定期的に来てもらえるからこそ、相談しやすいですね。



Q. 家づくりを振り返り、成功の秘訣はなんだったと思われますか?

【奥様】
出会い、ご縁ですかね。井上さんとのご縁があって、この家ができたんです。主人の転勤でいろんな土地のいろんな家に住んできて、どの場所にもたくさんの思い出がありますが、終の棲家となるこの家が、最高の家になりました。