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「天国に届ける『いのちの日』」
(いのちびと2015年1月号より)
7月5日。その日、ある中学校に伺いました。
数年前までは、荒れた学校で、心の再生のために「いのちの教育」をスタートさせます。
その先頭に、N先生がたちました。
しかし、突然、交通事故で亡くなってしまったのです。
その一周忌(7月7日)が日曜日。
直前の登校日(5日)に、生徒たちに「いのちの授業」を聴いてもらいたとの先生たちの思いでした。
「気」が全く違う、講演会場に入ると直感しました。
会場には、N先生の奥様もみえました。
「景子ちゃんが、N先生が、天国からみんなに願っているんだよ。
死ぬな、絶対に死ぬな、と。そのことを心に刻んでください」
講演の最後、導かれるようにそう言葉にしていました。
初めての体験です。
全生徒が合唱するとき、窓からは光があふれました。
7月5日は景子の命日でした。
翌日、N先生の奥様からメールが届きました。
「昨日の講演は、実は伺おうかどうしようか悩んでいました。
初めての命日が近づき、少し不安定になっていました。
でも行こうと思いました。
Nの死を絶対に無駄にしたくない。
私は教員、命の大切さを自分の教員生活で伝えたいと思いました。
天国で景子ちゃんとNも出会っていますね。
天国では、先輩の景子ちゃんに、新米のNは教えてもらわなくてはいけませんね。
7月7日は、Nの命日。
景子ちゃんお願いしますという思いも込めて、お墓参りをさせていただきます。
ありがとうございます」
7月7日は、景子の葬儀があった日です。
天国に届ける「いのちの日」は、みんなにあります。
その日は、大切な人に手を合わせたいと思います。
ありがとうの感謝とともに…。
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*会報「いのちびと」から「心に響く、いい話」を抜粋。
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特定非営利活動法人いのちをバトンタッチする会 代表 鈴木中人さん
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