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ゴールデンウイークの暇つぶしにどうぞ「シロアリについて」
4月〜7月は白アリの巣別れのシーズン、特にこの時期はイエシロアリの羽アリが蒸し暑い夕方群れをなして現れます。
そこで今回は、白アリについて少しお話ししたいと思います。
日本には17種類の白アリが存在していますが、その中で本土で活動しているのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、最近ではアメリカカンザイシロアリの3種類が有名です。
シロアリはその体型から普段私たちが良く目にする いわゆる蟻の仲間と思われがちですが、実はシロアリはゴキブリの仲間です。
シロアリは木食べる虫と思われがちですが、実はゴキブリと同様何でも食べます。
材木はもちろんですが鉄やプラスチック、ビニール、コンクリート、などなど その食欲は旺盛です。
シロアリは必ずコロニー(巣)で移動します。羽アリが飛んできて巣を作って繁殖すると誤解されていますが、実は違います。
彼等は、地中での生活が長い為に目が退化して見えません。
しかもシロアリは乾燥と太陽光にとても弱く、巣から出して太陽光のあたる場所に置くと数分で死んでしまいます。
もともと本州ではヤマトシロアリが主流で、その食害も大したことはなかったのですが温暖化が進み、以前は九州地方や沖縄県などでよく見られるイエシロアリが随分北上してきました。
愛知県では温暖な気候の渥美半島や知多半島の1部にしかいなかったのですが、名古屋市内でも その被害が日常的になりました。
ヤマトシロアリと違いイエシロアリが厄介なのは、自ら水を運んで食害を広げてしまう事で、ヤマトシロアリでは絶対に考えられない2階のバルコニーや2階の部屋から発生することも しばしばあります。
さらに、最近厄介な被害はアメリカカンザイシロアリの食害です。
アメリカカンザイシロアリはその名前の通り乾燥した材料を好んで食べ、当初は室内に置いてある家具などを専門に食べると思われていましたが、最近その被害は大きく広がり、住宅の土台や柱などの構造躯体にも大きな被害が報告されています。
シロアリは人間にとって都合の悪い虫ですが、自然界にはなくてはならない生き物です。
森などで倒れてしまった木をまずシロアリが食べることで、木の繊維が分解され微生物が働きやすくなり土に帰る速度をあげます。
森には重要な生き物と言う事になる訳です。
だからといって大切な家をシロアリに食べられてしまっては、たまったものではありません。
次回は住宅の防蟻の方法について書きたいと思います。
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