HOME > スタッフブログ > シロアリについて②

シロアリについて②

ゴールデンウィークの暇つぶし
「シロアリについて2」

 

 

マニアックで長文なので読むのもウンザリでしょうが、羽蟻が発生する時期になりましたので頑張って書きます。
興味のある方だけ読んで下さい(笑)。

 

 

木造住宅を取り扱っている建築会社はシロアリ対策は欠かせないものになっています。

 

 

建築基準法でも地盤面から1メートルの高さまでのシロアリ対策を義務化しています。

 

 

何故なら、昭和40年代から50年代にかけて住宅を乱造した時、特に建売住宅等はグリーン材(未乾燥材)を土台だけではなく柱や梁にも多用したためにシロアリ被害が急増しました。

 

 

木造住宅=シロアリ被害と言うイメージがついたのはこの頃からです。

 

 

当然のことですがシロアリ駆除業者が急増して大手メーカーまで現れました。

 

 

シロアリ対策は昔からされてきましたが、昔の人はシロアリの性質をよく知っていて、シロアリが嫌う よく乾燥した桧やヒバを土台に使ったり、さらにシロアリの嫌う柿渋を塗って防いでいました。

 

 

上記の方法では人間への健康被害はほぼ ありませんでしたが、現在、シロアリ駆除業者さんの99%は残念ながら農薬(劇薬)を使用しています。

 

 

1,960年代はDDT ディルドリン等の水銀系の劇薬を使用していました。

 

 

それが禁止されると1980年代から和歌山カレー事件で有名になったヒ素系のクロルデンに変わり、発ガン性と土壌汚染が問題となり禁止されると、1990年代からは有機リン系の劇薬クロルピリホスが登場しました。

 

 

クロルピリホスはベトナム戦争でアメリカ軍が枯葉剤として大量散布した劇薬で、女性の生殖器や胎児、はては子供たちに大きな影響があり、シックハウス対策法で使用が禁止されました。

 

 

シックハウス対策法の施行以降シロアリ駆除剤が安全なものに変わったかと言うと、これまた残念ながら相変わらず規制されていない農薬(劇薬)に変わっただけです。

 

 

今、ほぼ全てのシロアリ駆除業者さんが使用している駆除剤はネオニコチノイド系の農薬で、動植物の生態系に大きなダメージがあるとして、欧米ではその使用を厳しく禁止されている非常に危険な化学物質で、当然ですが人の中枢神経にも深刻な影響があります。

 

 

また、シロアリ駆除剤を散布する作業者さんの健康被害も問題になっています。

 

 

気密性が高すぎる現在の住宅で、揮発性の高い農薬系のシロアリ駆除剤を家の床下や壁の中に撒いて、身体に影響が出ないわけがなく、劇薬であるネオニコチノイドを無害化する薬剤は今のところありません。

 

 

完全防御をしてシロアリ駆除剤散布をする事が義務付けられている事からも容易に想像できる事です。

 

 

 

長くなりましたので、身体に影響のない安全なシロアリ防蟻材については また次回。

あ〜まだ続くのかぁ〜(笑)

この記事を書いた人

安藤 友純

安藤 友治
スタッフブログ紹介一覧へ

この記事に関連したブログ記事